公務員への贈賄で警告 ミャンマーで贈り物をするときは気を付けましょう。 [ミャンマー情報]
ミャンマー大統領府のホームページおよび、フェイスブックページに、大手メディア会社が要人の秘書に高額な新年の「贈り物」をしたとして警告を受けたとの記事が載りました。
ミャンマー新政権は、就任後すぐに腐敗防止条例として「贈り物の受領を規制する指針」を発表しました。
ミャンマーでは贈賄はある意味習慣化していますが、新政権は本気でこれに取り組もうとする意志の表れでしょう。
と、いう一般論はともかく、今回の報道には何点か気になるところがあります。
まず第一に、大手メディアがなぜこの時期に多額の贈り物をしたのか。
次に、指針とはけた違いの金額にもかかわらず、新政権はこれに毅然と取り組み摘発するのではなく、警告というある意味かるい罰を与えることにしたのか。
そして最後に、贈り物を受けた人間が、それを正直に打ち明けるような密告システムがすでに成立しているのか、です。
これらをひとつずつ検証することはあえてしません。公務員の給料が低く設定されているミャンマーで、公務員全員に清貧を科すことは無理難題でしょうから、今後もある程度は「贈り物」文化は続いていくのでしょう。
だから、私たち外国人が注意しなければならないのは、彼らにとって「気に食わない奴」にならないようにすることです。
上記の指針では、贈り物の額は2万5千チャットに制限されています。これはうっかりとすれば、簡単に超えてしまう金額です。
もし渡したときは、ニコニコとそれを受け取ったとしても、こちらが高圧的な、見下したような態度をとっていたとしたら、後でどんなしっぺ返しを食らうかもしれません。
贈り物をするときは、その金額だけでなく、ミャンマー公務員との付き合い方、話し方まで細心の注意が必要です。
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